新規開拓や顧客深耕を加速させるための企業データベース選定ガイド。「接続して終わり」にしないための主要DB特徴や連携の考え方を提示。営業企画やマーケティング担当者が2026年に選ぶべき最適な基盤がわかります。

はじめに:営業・マーケが「企業データベース」を比較検討する前に押さえる結論
企業データベースとは、企業情報を集約するシステムであり、営業リスト作成やマーケティングに利用されるだけでなく、与信管理やリスク管理まで幅広い用途を持つ基盤です。この記事では、BtoBの営業企画・マーケティング担当者が新規開拓や既存顧客への深耕、CRMデータの補完を行う際に押さえるべき法人データベースの比較ポイント、用途別のおすすめ、選定の評価軸までを一気に解説します。
2026年時点での結論を先に書きます。企業データベース比較で最も重要なのは、単体の法人データベースとしての収録件数だけではありません。CRMやMAとつないで継続運用できる基盤かどうか、つまり「接続して終わり」ではなく「使い続けて育てられるか」が差別化ポイントです。
この記事で分かること:
主要企業DBの特徴と法人データベース比較の全体像
データソース・更新頻度・カバー範囲の見方
API・CRM連携の比較と選定チェックリスト
用途別(営業/マーケ/与信/M&A)のおすすめ
企業DB ランキング的な視点での併用シナリオ
企業データベースとは:営業・マーケ視点での定義と顧客情報を含む基本項目
企業データベースとは、企業名、所在地、売上高、従業員数などの基本情報から、業種、代表者、役員構成、上場区分、親会社・子会社関係まで多様な属性を持つデータの集合体です。従来の電話帳や紙の名簿とは異なり、情報収集を効率化する役割を持ち、APIやコネクタを通じてCRMツールやSFA、MAと連携できる点が大きな違いです。
営業担当者がよく使う項目を挙げると以下の通りです。
企業名/本社所在地/設立年月日/業種
売上高/従業員数/資本金
代表者氏名・役員構成/上場区分
代表電話/URL/メールアドレス
部署名/採用中かどうか/導入しているITサービス
拠点数・地域拠点の情報
こうした企業データを情報を一元管理できる形で整備すれば、新規顧客の開拓から既存顧客への深耕、与信チェック、M&Aリサーチ、市場調査まで目的に応じた使い分けが可能になります。企業データベースは売上高や従業員数を提供し、高精度の情報を提供することで意思決定を支援します。
主要企業データベース・法人データベースの一覧とタイプ別整理
2026年時点で営業企画・マーケが比較検討対象にしやすい主要サービスをタイプ別に分類します。
① 営業・マーケ特化型
Musubu:国内1,200万件以上の企業データを収録。求人・ニュース等の動的シグナルで「今アプローチすべき企業」を検知。中小企業でも入りやすい価格設計
infobox:公開情報源を集約し、予算が限られる企業に評価されやすいインターフェース
SalesNow:アポ獲得・即効性重視のシグナル型ツール
② 信用・与信・M&A向けDB
SPEEDA:約1,200万社の企業データに加え、財務データ・業界レポート・M&A案件情報を包括的に提供。経営企画・投資分析向け
帝国データバンク/東京商工リサーチ:与信・信用調査に特化。倒産リスクや反社チェックに強い
③ ハイブリッド/基盤型
uSonar LBC:約1,250万拠点を持ち、拠点・事業所単位の名寄せ・クレンジングに強み
Sansan Data Hub/企業DB機能:名刺起点の接点情報に企業属性を紐づけ、240〜540万件の法人を識別
FORCAS:144万社の企業DBでABM・ターゲット企業選定に特化。560業種タグ・1,100種のサービスタグを保有
DataSango:500万社以上の国内企業DBに接続し、CRMデータのクレンジング・名寄せ・エンリッチメントをAIで自動化する運営基盤

データソース・更新頻度・カバー範囲の比較(2026年時点)
企業データベースを選ぶ際は収録企業数や更新頻度が重要です。「どこから・どれくらいの頻度で・どこまでカバーしているか」は比較の最重要軸になります。
データソースの例:
官公庁公開データ:国税庁の法人番号公表サイト、商業登記簿、官報、有価証券報告書(EDINET/TDnet)
webサイト情報:企業HP、求人情報、ニュースリリース
独自調査:アンケート、フィールドリサーチ
クロール+スクレイピング:ウェブ上の公開情報を自動収集
企業データベースは定期的なデータ更新が不可欠であり、リアルタイムでの情報収集が可能なサービスも増えています。営業リスト用途では最低でも週次〜月次の更新が望ましく、与信向けは公表タイミング依存(月次〜四半期)が一般的です。
カバー範囲で確認すべき観点は、上場企業だけでなく中堅中小・スタートアップを含むか、拠点単位で分けられるか、部署・キーマン情報の有無、海外企業の含み具合です。
主要サービスの概要:
uSonar LBC:約1,250万拠点。公開情報からの推定値を含む
Sansan系:240〜540万件の法人を識別。名刺起点
FORCAS:144万社、560業種タグ
DataSango:500万社以上、AIによる属性取得・分類を含む
SPEEDA:約1,200万社、財務・スタートアップ情報
Musubu:1,200万件以上のデータ、動的シグナル付き
API提供とCRM・SFA・MA連携の比較
CRMシステム(Salesforce/HubSpot/Pipedriveなど)とどれだけシームレスに連携できるかが、2026年の企業データベース選定の成否を分けます。CRMとは Customer Relationship Management(顧客関係管理)の略であり、顧客情報を一元管理するだけでなく分析・活用して関係強化につなげる意味を持つシステムです。
APIの比較で見るべき技術項目:
REST API(単件/複数件取得)/バルクAPI(大量取得)
Webhook通知型の有無
レート制限(時間あたりのコール上限)
認証方式(OAuth/APIキー/JWT)
名寄せキー:法人番号・社名+住所などでのマッチング可否
各サービスの連携形態:
uSonar LBC:SFA/MAとの連携あり。名寄せ辞書としてLBCコードを活用
Sansan Data Hub:名刺データと企業情報を紐づけ、Salesforce連携で取引先・リードを自動生成
FORCAS:Salesforce・MAツール連携を前提とした受注傾向分析機能
DataSango:Salesforce/HubSpot/Pipedriveとの併用が前提。CRM内の顧客データをクレンジングしたり、名寄せしたり、エンリッチメントしたりする処理をAPIとUIの両面で自動化できる
SPEEDA:分析ツールとしての利用が中心で、CRM連携はオプション的
データベースで足りない情報を埋める手段としては、企業調査をAIで自動化する方法も選択肢になります。
価格レンジ・契約形態の比較イメージ
具体的な金額は契約条件で変動しますが、2026年時点での一般的なレンジ感を整理します。
uSonar LBC・Sansan系:中〜大企業向けで月額数十万円〜数百万円規模。年単位契約が基本
FORCAS・SPEEDA:アカウントベース・リサーチ寄り。利用ユーザー数や機能範囲で変動
Musubu・infobox:検索UIが営業担当者にとって扱いやすい設計。Musubuは6ヶ月プラン月額20万円・12ヶ月プラン月額16万円(税別)を公表しています(2026-08-13時点)
DataSango:月¥0の無料プランがあり、既存CRMと接続して小さく試せる。有料プランは500万社DB連携+PCMET+AI機能の範囲でスケール
価格構造の典型パターンとしては「ID課金(ユーザー数ベース)」「件数課金(取得件数/APIコール数)」「プラン課金(ライト/スタンダード/エンタープライズ)」「従量+最低利用料」があり、自社の規模と用途に合った形を選ぶことが重要です。
用途別おすすめ:営業・マーケ・与信・M&Aでの企業DBの使い分け
用途を4つに分けて、それぞれに向くサービスを整理します。
営業新規開拓: ターゲット企業の絞り込み・営業リスト作成・アプローチ優先度付けが鍵。uSonar LBC(拠点単位で対象を広げられる)、Musubu(動的シグナル)、DataSango(プロスペクト機能+エンリッチメント)が適します。企業データベースは営業リスト作成やマーケティングに利用される代表的なツールです。
マーケティング・ABM: ターゲットアカウント定義・属性データの豊富さが勝負。FORCAS(業界区分・独自シナリオ)、Sansan Data Hub(接点+属性付与)が強みを持ちます。
与信・コンプライアンス: 企業データベースは与信管理やリスク管理を支援する機能があり、リスク回避に役立ちます。帝国データバンク・東京商工リサーチが中心で、営業・マーケ用DBとの併用が一般的です。
M&A・市場リサーチ: 企業データベースは市場調査に広く活用されており、SPEEDAが特に深い業界データを提供します。競合分析や業界構造の俯瞰に最適です。

選定の5つの評価軸:企業データベース比較チェックリスト
企業データベース選定時に必ず抑えるべき5つの評価軸を以下に示します。
データ品質(正確性・鮮度) - 更新頻度とデータソース(官報・登記簿等の公式情報か推定値か)を確認。失敗例:所在地や代表者が古く、アプローチ先が移転・解散済みだった
カバー範囲(件数・対象領域) - 上場企業だけか中小も含むか、拠点・部署・キーマン情報の有無。失敗例:大手中心のDBで新規市場が開拓できない
連携・運用容易性(CRMやAPI) - 使用中のCRMとの既存コネクタ・名寄せキーの利用可否。失敗例:CSVインポートが属人化し重複が頻発
検索性・UI/UX - 営業担当者が直感的に操作でき、検索フィルタが豊富か。失敗例:UIが使いづらく現場が利用を止めてしまう
コストと拡張性 - 初期費用・月額・従量課金の構造とスケール時の価格変動。失敗例:取得件数を増やした途端にROIが合わなくなる
特に「データ品質」と「連携・運用容易性」は、社内稟議の説明にも使いやすく優先度が高い軸です。
営業・マーケ向け:営業リスト作成とCRM運用による業務効率化の活用パターン
営業リスト作成のよくあるフローを整理します。
ターゲット企業の定義(業種・規模・エリアなどの条件設定)
企業データベースで検索・抽出
CSV出力してCRMに取り込み
重複チェック・不足情報の手入力による整理
この手順で典型的に起きる失敗が「営業担当者がExcel上で名寄せやクレンジングを手作業で行い、業務効率が下がる」というパターンです。CRMは顧客情報を一元管理でき、営業活動の効率化を実現するはずが、データの入力・整備に工数を取られては本末転倒です。
回避のポイントは、企業データベース側で法人番号などの名寄せキーを持っているか、CRM側で一元管理しやすいフィールド構造かを事前に確認すること。データベースの導入によりデータ管理の効率化が実現できるかどうかは、この設計次第です。
DataSangoでは、CRM内の既存データに対してProspect(見込み先追加)→ Cleansing(住所・社名揺れ修正)→ Merge(重複統合)→ Enrichment(売上高等の付与)→ Transform(形式変換)をPCMET+AIで自動化し、手作業を大幅に削減します。
クラウド型企業データベースとオンプレミス/社内DBの違い
2026年時点で新規導入はほぼクラウド型が前提ですが、大企業では自社マスタとの統合を前提にハイブリッド構成も見られます。企業データベースは複数人での同時アクセスが可能であることもクラウド型の大きな利点です。
クラウド型のメリット: 初期費用の低さ、短期導入、常に最新データ、API整備が進んでいること
クラウド型の注意点: カスタマイズ制約、データレジデンシ要件への対応
オンプレミス型のメリット: 社内要件に完全準拠、特殊なマスタ構造への対応
オンプレミス型の注意点: 更新コスト・人材確保・外部DBとの連携コスト
営業・マーケ部門の観点からは、まずクラウド型企業DB+CRMでPoCし、必要に応じて社内マスタと突き合わせるアプローチが現実的です。DataSangoはクラウド型でありながら社内マスタとのマージ・トランスフォーム機能を備える基盤として設計されています。
主要企業DBサービス比較:営業・マーケ起点のざっくりポジショニング
各サービスの「どの用途に強いか」を簡潔にまとめます。
uSonar LBC: 1,250万拠点の法人データと名寄せ・クレンジング機能が強み。既存顧客マスタの整理や拠点単位の営業リスト作成に向く
Sansan Data Hub系: 名刺起点の接点情報に企業データを紐づけ、全社の顧客接点可視化に強い。関係性の把握がしやすい
FORCAS: ABM・ターゲット企業選定に特化。業種タグ・スコアリングなどマーケ向け属性が充実
SPEEDA: 企業・業界レポートと詳細な財務データで、経営企画・M&A・市場分析に最適。経営手法の検討材料として活用される
Musubu・infobox: 中小企業〜スタートアップを含む営業リスト作成に使いやすく、検索UIが営業担当者にとってわかりやすく設計されている
DataSangoとは:企業DB+AI+データ運営基盤としての位置づけ
本記事を執筆するDataSango(株式会社Mer)は、単なる企業データベースではなく、CRMデータをAI-Readyな状態に保つ「AI Data Operations Platform」として設計されています。
500万社以上の国内企業データベースとCRMをつなぎ、PCMET+AI(Prospect/Cleansing/Merge/Enrichment/Transform/AI Enrichment/AI Transform)の7つの機能でデータ整備を自動化します。
具体的な営業・マーケ利用シーンとしては、既存CRMの取引先レコードに企業名・法人番号・業種・売上高などを自動付与したり、優良顧客に近い属性を持つ新規顧客候補をプロスペクト機能で抽出したりする使い方があります。
他の企業データベースが「企業属性の提供」に特化するのに対し、DataSangoは企業情報+運営基盤をまとめて提供するため、単体DBとCRMを自力でつなぐケースに比べて運用負荷が低い点が特徴です。
併用シナリオ:複数企業データベースとCRMをどう組み合わせるか
1つの法人データベースですべてを賄うのではなく、用途ごとに2〜3サービスを組み合わせるケースが増えています。
パターンA:
与信・コンプラ → 帝国データバンク or 東京商工リサーチ
営業・マーケ → uSonar LBCやMusubu
CRM運営基盤 → DataSango
パターンB:
業界レポート → SPEEDA
営業リスト → infoboxやSalesNow
データ整備・名寄せ → DataSango
併用時の注意点:
マスタIDの統一(法人番号・自社基幹システムの企業IDの整合)
更新タイミングのズレ(四半期更新と週次更新の齟齬)
組織内の責任分解(営業企画・経営企画・情報システム・法務の役割定義)
CRM運用を前提にした企業データベース選定ステップ
社内で比較検討・稟議を進める際の5ステップです。CRM導入には明確な目的が必要であり、データベース選定もその延長線上にあります。
現状棚卸し: 使用中のCRM・SFA・MAと顧客マスタの状態を確認(営業企画+情報システム)
優先用途の整理: 営業新規開拓・マーケ・与信のどれが最優先か決定(営業企画+マーケ)
候補DBのテスト利用: 2〜3サービスのトライアルを申し込む。DataSangoの無料プランならCRM接続の検証を小さく始められる(営業企画)
データ連携のPoC: 小規模なレコードで名寄せ・エンリッチメントの精度を検証(情報システム+営業企画)
本番導入と運用ルール整備: 名寄せルール・更新頻度・責任者を決定し、定常運用を開始(すべての関連部署)
営業担当者・カスタマーサポートから見た「使いやすい企業DB」の条件
選定は営業企画・マーケが行いますが、最終的に日本全国の現場で使うのは営業担当者やカスタマーサポートです。
営業担当者にとっての条件:
わかりやすく直感的な検索画面
スマホ・タブレット対応
必要な基本情報が数クリックで表示される
営業リスト出力からCRM登録までの工数が少ない
カスタマーサポートにとっての条件:
問い合わせ内容と企業属性が同一画面で確認できる
過去の問い合わせ履歴と企業情報が連動
CRMツールと連携したカスタマーサポート画面での対応
DataSangoは直接オペレーション画面を提供するのではなく、CRMやサポートツールに企業データを流し込む裏側の基盤として機能します。現場ヒアリングを選定プロセスに組み込むことを推奨します。
「優良顧客」分析と類似企業抽出に企業DBをどう活かすか
既存の優良顧客から共通特徴を抽出し、類似企業を企業データベースから探す--これがABMの基本アプローチです。優良顧客の分析と類似先の開拓は、限られた営業リソースを配分する際の起点になります。CRMはLTV(顧客生涯価値)の向上に寄与し、この取り組みの基盤となります。
進め方の例:
CRM内で優良顧客を定義(LTVが高い/解約率が低い等でラベル化)
共通属性を抽出(業種・従業員規模・売上高・テクノロジー利用状況など)
企業データベースで類似条件に合致する企業を検索・抽出
営業リストに落とし込み、アプローチを開始
DataSangoではAI Enrichment/AI TransformでCRM内データから特徴量を作り、外部DBと組み合わせて似た企業を抽出するイメージです。リストに落とし込む際は、人材リソースに対してリスト件数を増やしすぎないこと、既存アカウントとの重複チェックが実務上の注意点です。
カスタマーサポート・インサイドセールスにおける企業DB活用
カスタマーサポートとインサイドセールスが「問い合わせ企業の規模感・業種・拠点数」を即座に把握することは、顧客満足度の向上に直結します。CRMは顧客の購買履歴を管理する機能があり、これに企業属性を掛け合わせることで対応の質が変わります。
活用イメージ:
企業データベースから業種コード・従業員数帯・拠点地域をCRMに自動連携
インバウンドリードに対し即座にスコアリング、インサイドセールスが架電優先度を判定
カスタマーサポートが「契約ランク+企業規模」で対応優先度を整理し、SLA管理を効率化
DataSangoを通じて、CRMの問い合わせオブジェクトに企業属性を自動付与すれば、「どの企業にすぐ架電すべきか」の判断がデータドリブンになります。CRMは顧客満足度を高めるための経営手法としても位置づけられ、こうした運用が結果として顧客管理の効率化を図ります。
セキュリティ・プライバシー・コンプライアンスの観点で確認すべき点
法人データを扱う場合でも、個人情報や機微情報の扱い、ISMSやSOCなどの認証取得状況を確認する必要があります。
確認すべきチェック項目:
データセンターの所在地(国内/海外)
暗号化(保存時・通信時)
アクセスログ・監査ログの取得
IPアドレス制限・権限管理
個人情報保護法への対応方針
海外データを扱う場合はGDPR等の規制対応
営業・マーケ部門が情報システム・法務と連携し、RFPやセキュリティチェックシートで重要項目を整理することを推奨します。
抽出したデータをリストとして使うまでの工程はターゲットリストの作り方で扱っています。取り込み後に発生する社名や住所のばらつきは表記ゆれとはを参照してください。
失敗しないための「よくある落とし穴」と回避策
企業データベース導入でよくある失敗パターンと回避策をまとめます。
落とし穴1: 無料DBだけで乗り切ろうとして営業担当者の手入力が増え、安値だが工数は高くつく → 回避策:初期段階からCRM連携前提でサービスを選定する
落とし穴2: CRMとつながっておらずCSVインポート作業が属人化 → 回避策:API連携またはコネクタのあるサービスを選び、データフローを自動化する
落とし穴3: 名寄せルールが決まっておらず重複だらけになる → 回避策:法人番号などの名寄せキーのルールを導入前に決定する
落とし穴4: 導入したが現場が使わない → 回避策:営業担当者への事前ヒアリングとUI/UXの検証をPoCに含める
DataSangoのPCMET+AIは、こうした手作業の名寄せ・クレンジングという落とし穴を構造的に減らせるように設計されています。

ここまでは選定の観点でした。すでに契約中の企業DBがある場合は、乗り換えるか併用するかの判断が先に来ます。以下は既存契約がある前提の進め方です。
既存の企業DBから乗り換えるか、併用するか
いきなり100%乗り換える必要はなく、段階的な代替・併用が現実的です。
フル代替パターン:SalesNowやMusubuなど営業リスト系DBから、DataSangoのProspect+Enrichmentへ切り替え(新規開拓中心の組織向け)
与信DBとの併用パターン:帝国データバンクや東京商工リサーチは継続し、営業・マーケ用途の企業属性はDataSangoに集約
名刺DBとの併用パターン:Sansanを接点情報のマスタとして残し、企業属性やスコアリングはDataSango側で担当
研究・レポートDBとの併用パターン:SPEEDAや日経バリューサーチを戦略・調査専用に残し、オペレーションデータはDataSangoで一元化
乗り換えを検証する5ステップ
1〜3か月のスモールスタートを想定した現実的なステップです。
現状棚卸し:既存の企業データベース・CRM・SFA・MAの一覧化と用途・コスト把握
評価軸の合意:5評価軸で関係部門と優先順位付けワークショップを実施
無料プラン接続:DataSangoをSalesforce/HubSpot/Pipedriveのサンドボックスまたは限定オブジェクトに接続して試験運用
パイロットプロジェクト:1業界・1営業チームを対象に検証(例:新規開拓リスト作成の時間短縮を計測)
本番展開と既存DB見直し:利用実績を踏まえ、既存企業DBの契約数削減・解約・役割整理を段階的に実行
移行時のデータ移植パターン
「すべて移す」のか「必要な属性だけ移す」のかを先に決めることが、移行工数を左右します。
パターンA(CRMマスタ方式):CRMを唯一のマスタにし、外部企業DBはすべてDataSango経由で属性だけ取り込む。リスク:CRM側のデータ品質が前提。工数:中程度。社内調整:情報システム部との設計合意が必要
パターンB(API参照方式):既存DB側のID(TDBコード等)をDataSangoに持たせ、必要時にAPIで引きに行く。リスク:API障害時の代替運用。工数:やや高い。社内調整:API利用規約の確認
パターンC(二重運用→段階移行):一定期間は旧DB+DataSangoを並行運用し、利用ログを元に順次クリーンアップ。リスク:コスト二重化。工数:低い。社内調整:移行期限の合意
FAQ:企業データベース比較・選定でよくある質問
Q1:営業リスト作成だけなら無料の企業データベースで十分ですか?
短期的なリスト作成には無料DBでも対応できますが、データの鮮度やカバー範囲に限界があります。更新が止まっている情報でアプローチすると非効率になるため、定期的なデータ更新があるサービスの方が中長期的にはコストパフォーマンスが高くなります。
Q2:企業データベースとCRMツール、どちらを先に導入すべきですか?
CRMシステムが先です。顧客データの受け皿がなければ、企業データベースから取得した情報を活かす場所がありません。CRM導入で顧客満足度が向上する背景には、顧客情報を一元的に管理し、営業活動に反映できる仕組みがあるからです。
Q3:uSonar LBCやSansan SOCとDataSangoの違いは何ですか?
設計思想の違いです。uSonar LBCは大規模な法人マスタと名寄せ辞書として、Sansan SOCは名刺起点の接点可視化として、それぞれ強みを持ちます。DataSangoはCRMデータの運営基盤として、クレンジング・マージ・エンリッチメント・AIによる属性取得までを一気通貫で提供する点が異なります。
Q4:与信・コンプラ用途と営業用途で企業DBを分けるべきですか?
分けることを推奨します。与信・コンプライアンスには帝国データバンクや東京商工リサーチのような信用調査専門のDBが適しており、営業・マーケ用途とはデータの意味合いが異なります。併用しながらマスタIDを統一する運用が現実的です。
Q5:API連携に社内のエンジニアは必須ですか?
サービスによります。DataSangoやSansan Data HubのようにUI上で設定が完結するものは、エンジニアがいなくても営業企画やマーケ担当だけで初期設定が可能です。ただし本番運用ではデータフローの設計に情報システム部門の関与を推奨します。
Q6:DataSango 無料プランでどこまで試せますか?
月¥0・クレジットカード登録不要で、既存のSalesforce/HubSpot/Pipedriveに接続できます。同期レコード数の制限なくデータ品質を診断でき、マージ・クレンジング・トランスフォームとプロスペクト・エンリッチメントを、それぞれ月10ジョブまで実行できます。
まとめ:2026年の企業データベース選びで押さえるべきポイントと次の一歩
記事全体の要点を再整理します。
用途を明確にする - 営業新規開拓・マーケ・与信・M&Aで最適な商品(サービス)は異なる
データソース・更新頻度・カバー範囲を比較する - 収録企業数だけでなく鮮度と網羅性を確認
API・CRM連携を重視する -CRMは顧客関係管理(Customer Relationship Management)の実行基盤であり、連携なしでは活用方法が限られる
単体DBではなく運営基盤を意識する - 下流のデータ整備まで含めた設計が2026年のトレンド
小さく試して運用を設計する - PoCで検証し、社内にメリットを示してから拡大する
読者がすぐに実行できる次の一歩:
自社のCRM・顧客マスタの現状棚卸し
上記5つの評価軸でチェックシートを作成
1〜2サービスの無料トライアル申込
既にSalesforce/HubSpot/Pipedriveが入っている企業であれば、DataSangoは企業DB+AI+データ整備を一体で試せる基盤として検討する価値があります。
【無料】DataSango 無料プラン - クレジット不要・既存CRM接続可
DataSango 無料プランの概要:
料金: 月¥0
クレジットカード登録: 不要
対応CRM: Salesforce・HubSpot・Pipedriveと接続可能
試せること: データ品質の診断と、マージ・クレンジング・トランスフォーム、プロスペクト・エンリッチメントを月10ジョブまで
営業・マーケ担当が「まずは自分の担当領域だけ」でスモールスタートできる設計です。500万社の企業データベースとAI Data Operations Platformの実力を、自社のデータで確認してみてください。


