LinkedIn Sales Navigatorとは|CoreとAdvancedの料金差と、日本で使うときの前提

LinkedIn Sales Navigatorとは|CoreとAdvancedの料金差と、日本で使うときの前提

LinkedIn Sales Navigatorとは|CoreとAdvancedの料金差と、日本で使うときの前提

LinkedIn Sales Navigatorの3プランの料金と、差が何で決まるのかを2026年8月13日時点の公式情報で整理します。InMailと検索フィルタはCoreとAdvancedで同じで、差はチーム機能とCRM連携です。年払いの割引率の違い、日本で使うときに確認する手順もあわせて扱います。

LinkedIn Sales Navigatorは、LinkedInの検索と接触を営業用途に広げる有料サービスです。通常のLinkedInでは絞り込めない条件で企業と担当者を探し、つながっていない相手にもメッセージを送れます。

この記事は、2026年8月13日に公式のプラン比較ページから取得した情報だけを使い、3つのプランの料金差が何で決まるのか、日本で使うときに何が判っていて何が判らないのかを整理します。

先に結論を2つ書きます。プランの差は検索や接触の上限ではなく、チーム機能とCRM連携です。 そして価格はUSD建てで表示されます。

LinkedIn Sales Navigatorとは何ですか?

LinkedInの有料の営業向けプランです。通常のアカウントとの違いは3点に集約されます。検索条件の細かさ、つながっていない相手への接触手段、そして相手の変化を追う仕組みです。

公式は50以上の高度な検索フィルタを備えると記載しています。加えて、InMail(つながっていない相手へ送れるメッセージ)が月50通、企業と見込み客の概要を示す Account IQ と Lead IQ、社内の誰が対象企業とつながっているかを見る Relationship Explorer、対象の動きを知らせるアラートが含まれます。

通常のLinkedInで足りるかどうかの分かれ目は、対象を条件で絞り込む必要があるかどうかです。 個別に人を探すだけなら通常の検索で足ります。条件を決めて母数を作り、継続して追う運用に入ると、上限に当たります。

Message Assist(公式表記では public beta)のように、文面の作成を助ける機能もCoreに含まれます。ただし文面の支援が効くのは、送る相手が正しく選べている場合だけです。 対象がずれていれば、生成された文面の質は結果を変えません。

何が有料の価値になっているか

3つのうち、費用対効果を左右するのは検索条件の細かさです。InMailは月50通で頭打ちなので、送る量では差がつきません。アラートは気づく仕組みで、対象が決まっていないと働きません。

つまり「条件を書けるか」が投資の前提になります。業種・規模・役職・地域を自社の言葉で定義できていれば、50以上のフィルタは効きます。定義がないまま契約すると、細かい検索条件は使われないまま残ります。

料金とプランの違い

2026年8月13日時点の公式表記は次のとおりです。

プラン

月額

年額

年払いの割引表記

対象

Core

US$119.99

US$1,079.88

25%節約

個人の営業担当

Advanced

US$159.99

US$1,799.88

6%節約

営業チーム

Advanced Plus

個別見積もり

CRM連携を使うチーム

出典: LinkedIn 公式(ビジネス向け)(2026年8月13日取得)

年額を12で割ると、Coreは月あたりUS$89.99相当、AdvancedはUS$149.99相当です。年払いの割引率がプランで大きく違います。

年払いの得は Core のほうが大きい

Coreは月払いを12か月続けるとUS$1,439.88ですが、年払いはUS$1,079.88です。差はUS$360で、公式表記の25%と一致します。

Advancedは月払い12か月でUS$1,919.88、年払いがUS$1,799.88。差はUS$120で、割引率は約6%です。

1人で使うなら年払いの効果が大きく、チームで使うなら月払いとの差は小さいという構造です。 期間の縛りと割引額を天秤にかけるとき、この差を知らないと判断がずれます。

InMailの上限は Core と Advanced で同じ

公式のプラン比較で、InMailは Core も Advanced も月50通と記載されています。高度な検索フィルタ(50以上)も両方に含まれます。

つまり月US$40の差は、送れる量や検索の細かさではありません。 Advancedで増えるのは次の項目です。

Advanced で増えるもの

何が変わるか

チームシート管理・一括請求

複数人での契約管理

高度なCRM連携

CRMとの接続

リード/コンタクト作成

見つけた相手をCRMのレコードにする

Relationship Map

対象企業内の関係者を図で持つ

TeamLink

社内の誰が対象とつながっているかを横断で見る

Smart Links

送った資料の閲覧を追跡する

チームレポート

利用状況をチームで見る

Buyer Intent

購買の兆しを示すシグナル

CRM埋め込み

CRMの画面内で使う

一覧を見ると、Advancedは「1人で使う道具」から「組織で使う仕組み」への切り替えです。 1人で試す段階ではCoreで足り、記録をCRMに残す運用に入るとAdvancedが要ります。

Advanced Plusは、Advancedのすべてに加えて専任のアカウントチームと、CRM連携を使うチーム向けの研修が付きます。価格は個別見積もりです。

Coreで足りるかどうかの判断

記録をどこに残すかで決まります。 1人が自分の担当先を追うだけなら、Coreに含まれるCSVアップロードでの担当先管理とアラートで回ります。担当先の一覧を手元に置き、動きがあったら気づく、という使い方です。

Advancedが要るのは、その記録を他の人が見る必要が出たときです。誰がどの企業を追っているのか、誰が対象企業とつながっているのか、送った資料が読まれたのかを組織で共有する段階になると、Coreの範囲を超えます。

判断の順番としては、まずCoreを1人で1〜2か月回して、母数と反応を測るのが安全です。 最初からチームで契約すると、母数が足りなかったときに席数ぶんの費用が無駄になります。

InMailは月50通という前提で設計する

Core も Advanced も月50通です。 この数字は運用の設計に直接効きます。1日あたり2〜3通で、テンプレートを大量に送る使い方は最初から想定されていません。

したがって、送る相手を選ぶ精度が成果を決めます。 50通しかないなら、対象の定義(業種・規模・役割)を先に固めるほうが、文面を練るより効きます。役割が合っていない相手に当てると、50通は1か月で尽きて何も残りません。

返信の測り方も決めておいてください。 送信数を分母に、期間を固定して数えます。月50通という上限があるぶん、分母は自然に揃います。測り方の詳細はLinkedInをBtoB営業で使うで扱っています。

日本で使うときの前提

公式のプラン比較ページから判るのは価格と機能で、日本語UIの有無と日本企業データの収録範囲は判りません。 この記事では断定しません。

判っていることは1つあります。価格はUSD建てで表示されます。 日本から契約する場合、実際の請求額は為替と税の扱いで変わります。円建ての金額を先に決めて社内稟議に出すと、月ごとにずれます。稟議には為替の前提を書いてください。

判らないことを自分で確かめる順番は3つです。

  1. 無料トライアルで自社のICPを引く。 業種・規模・役職の条件で絞り、母数が業務に足るかを見る

  2. 対象企業の担当者が実在するかを確かめる。 国内の中堅・中小が対象だと、企業は出ても担当者が登録していない場合がある

  3. UIと通知の言語を実機で確認する。 表示言語の設定がどこまで及ぶかは、画面を見れば判る

1番目で母数が足りなければ、他の判断は要りません。LinkedInは登録している人にしか当てられないという制約は、プランを上げても変わりません。

稟議に書くこと

USD建てなので、社内の稟議では為替の前提を明示してください。 「月US$119.99」だけを書くと、レートが動いたときに承認額を超えます。想定レートと、それを超えた場合の扱いを1行入れておくと差し戻しが減ります。

席数も先に決めます。Advancedはチーム単位の管理が入るため、誰が使うのかを名前で挙げられる状態にしてから申請するほうが通りやすいです。「営業部で使う」では席数が決まりません。

期間の縛りと割引の関係も書きます。前述のとおり年払いの割引率は Core が25%、Advanced が6%です。1人で試す段階なら年払いの得が大きく、チームで広げる段階では月払いとの差が小さいという説明を添えると、判断が早くなります。

CRM連携で何が変わるか

Advanced以上でCRMとの接続が入ります。効くのは「見つけた相手をCRMのレコードにする」動作です。 手で転記する運用のままだと、記録が担当者のメモに残り、組織の資産になりません。

ただし、つないだ瞬間に別の問題が出ます。外から入れたレコードが、既にある会社と重複します。 社名の表記が違うだけで別レコードになり、どちらが正なのか決まらなくなります。

決めておくのは3点です。重複をどの項目で判定するか、既存の値を上書きするか、更新の順番をどうするか。 LinkedIn由来の情報と既存の名刺情報が食い違ったとき、新しい方を無条件で採ると、営業が確認して直した値が消えます。

Buyer Intent とアラートは、受け手を決めてから入れる

Advancedには購買の兆しを示す Buyer Intent が含まれ、Coreにも対象の動きを知らせるアラートがあります。どちらも「気づく」ための機能で、動くかどうかは運用側の設計次第です。

シグナルが届いても、それを見る人と次のアクションが決まっていなければ、通知が増えるだけになります。決めるのは2つです。誰が毎日見るのか、そして何が来たら何をするのか。 「資金調達のシグナルが来たら3営業日以内に担当が接触する」のように、条件と期限をセットで書いておきます。

通知先は業務のチャンネルと分けてください。 同じ場所に流すと、通知が多い日に埋もれます。これは連携ツール全般に共通する運用の勘所です。

CRMへ入れた後の整備はCRMデータの重複統合ガイドで扱っています。LinkedInを営業で使う運用全体の設計はLinkedInをBtoB営業で使うにまとめています。

向いているケース、向いていないケース

状況

判断

外資系・IT・SaaSの担当者が対象

向いている。利用者が多い層

海外の担当者に直接当てたい

向いている。他の手段より本人に届く

1人で試したい

Coreで足りる

記録をCRMに残す運用に入る

Advanced以上が要る

国内の中堅・中小企業が対象

要検証。担当者が登録していない場合がある

企業単位で網羅的にリストを作りたい

用途が違う。企業データベースの領域

最後の行が、実務でよくある取り違えです。Sales Navigatorは人物起点のツールで、企業を網羅的に集める道具ではありません。

網羅性が要るのは、たとえば「特定の業種の国内企業を全部当たる」という進め方をするときです。この場合、担当者が登録しているかどうかで対象が欠けると、母集団が業種の実態を反映しません。欠けた企業が見えないまま進むのが問題で、当てられなかった記録が残らないためです。

逆に、対象が絞られていて「この50社のこの役職に届けたい」という形なら、人物起点が最短です。当てる単位が先に決まっているかどうかが、選び方の分かれ目になります。

企業データを主対象にする場合

用途の違いで整理します。Sales Navigatorは人物起点です。 SNSのプロフィールを起点に個人を特定し、その人へ接触します。

一方、企業起点で母数を作る場合は企業データベースを使います。DataSangoは企業起点で、人物のSNS情報は掲載しておらず、個人の電話番号・メールアドレスも扱っていません。 どちらが優れているという話ではなく、当てる単位が人か会社かの違いです。人物起点で当てられない層を会社単位で補う、という併用の形になります。

外部データと個人情報の扱いの詳細はZoomInfoとはで扱っています。海外のデータ提供者を横並びで見る場合はセールスインテリジェンスツールの比較を参照してください。

DataSangoはCRM上のデータをPCMET(Prospect / Cleansing / Merge / Enrichment / Transform)+ AIで整備し続け、重複・表記ゆれ・欠損・未分類を整えてゴールデンレコードを作ります。統合は不可逆なので、統合ルールの事前定義、実行前のプレビュー、変更履歴の保持を備えています。接続できるCRMは Salesforce、HubSpot、Pipedrive です。プロスペクトは500万社以上の企業データベースから条件に合う企業をCRMへ一括で追加します。

自社のCRMがいまどの状態かを見るところからであれば、DataSangoの無料プランで接続してデータ健全性を可視化できます。

よくある質問

LinkedIn Sales Navigatorの料金はいくらですか?

2026年8月13日時点の公式表記は、Coreが月US$119.99または年US$1,079.88、Advancedが月US$159.99または年US$1,799.88です。Advanced Plusは個別見積もりです。価格はUSD建てで、日本からの請求額は為替と税で変わります。

CoreとAdvancedの違いは何ですか?

InMailの月50通と高度な検索フィルタは同じです。 Advancedで増えるのは、チームシート管理と一括請求、高度なCRM連携、リード/コンタクト作成、Relationship Map、TeamLink、Smart Links、チームレポート、Buyer Intent、CRM埋め込みです。1人で使う道具から、組織で使う仕組みへの切り替えが差です。

Advanced Plusは何が違いますか?

Advancedのすべてに加えて、専任のアカウントチームと、CRMを統合して使うチーム向けの研修が付きます。価格は個別見積もりのため、必要な席数と連携先を整理してから問い合わせてください。

年払いにするとどのくらい安くなりますか?

公式表記では Core が25%、Advanced が6%の節約です。月払いを12か月続けた場合との差額は、CoreがUS$360、AdvancedがUS$120です。1人で使う場合ほど年払いの効果が大きい構造です。

LinkedIn Sales Navigatorは日本語で使えますか?

公式のプラン比較ページからは判別できないため、この記事では断定しません。 表示言語の範囲は無料トライアルの実機で確認できます。日本語の情報が少ない領域なので、社内で使う前に画面と通知の言語を見ておくことをおすすめします。

日本企業のデータはどのくらい入っていますか?

公式からは収録範囲を確認できません。 自社のICPに当たる条件で無料トライアルの検索を回し、母数が業務に足るかを測ってください。とくに国内の中堅・中小企業が対象の場合、企業は出ても担当者が登録していないことがあります。

無料で使えますか?

無料トライアルが用意されています。トライアルは機能を触るためではなく、自社の条件で母数が足るかを測るために使ってください。 母数が足りなければプランの比較は要りません。

通常のLinkedInとの違いは何ですか?

検索条件の細かさ、つながっていない相手への接触手段(InMail 月50通)、対象の変化を追う仕組みの3点です。個別に人を探すだけなら通常の検索で足ります。条件で母数を作り継続して追う運用に入ると、上限に当たります。

企業リストを作る用途には使えますか?

人物起点のツールなので、企業を網羅的に集める用途には向きません。 担当者が登録していない企業は結果に出ないため、業種を全部当たるような進め方では母集団が欠けます。対象が絞られていて「この会社のこの役職に届けたい」という形なら最短の手段になります。

CRM連携は必要ですか?

記録を組織に残すなら必要です。ただし連携する前に、重複をどの項目で判定するか、既存の値を上書きするか、更新の順番をどうするかを決めてください。決めずにつなぐと、重複したレコードが増えます。

参照情報